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足部バイオメカニクスとは

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足部バイオメカニクスとは何をみるものか

足部バイオメカニクスとは、立つ・歩く・走るときに、足の骨や関節がどのように動き、身体に加わる力をどのように受け止めているのかを考えるものです。

足には多くの骨と関節があり、それぞれが連動しながら身体を支えています。

そのため、足を静止した状態の「形」だけで判断するのではなく、

  • 体重がかかったときに足がどう変化するか
  • 歩行中に踵や足部がどのように動くか
  • 前足部と後足部がどのような位置関係にあるか
  • 足が柔らかくなるタイミングと硬くなるタイミング
  • 足の動きが、すねや膝などへどのように影響するか

といった動きと力の関係を見ることが重要です。

足部バイオメカニクスで見る足の骨格と歩行時の動き

【画像①:足の骨格・歩行・バイオメカニクスを表す画像】


足は「柔らかくなる」と「硬くなる」を繰り返す

歩くときの足は、いつも同じ硬さではありません。

地面に足が着いて体重を受け止めるときには、足はある程度柔軟に動き、地面から受ける力に適応します。

一方、身体を前へ進める段階では、足は安定性を高め、身体を前方へ押し出すための土台として働きます。

つまり正常な歩行では、

衝撃を受け止めるための柔軟性

身体を前へ進めるための安定性

の両方が必要です。

「柔らかい足が良い」「硬い足が良い」と単純に分けるのではなく、必要なタイミングで必要な状態になれるかを見ることが大切です。


回内・回外とは

この足の働きを理解するうえで重要なのが、回内(pronation)と回外(supination)です。

回内は歩行中に必要な正常な動きで、足が地面からの力に適応するために重要な役割を果たします。

回外もまた正常な動きで、歩行の後半では足の安定性を高め、身体を前へ進める働きに関係します。

したがって、

回内=悪い

回外=良い

ということではありません。

問題になるのは、回内・回外が必要以上に大きかったり、必要なタイミングまで長く続いたりするなど、歩行の中で適切に機能していない場合です。

回内・回外については、別ページでさらに詳しく解説します。

【内部リンク予定:回内・回外とは】


「過回内」だけを見ればよいわけではありません

足の問題を説明するとき、「踵が内側へ倒れている」「過回内している」という説明をよく目にします。

しかし、足部バイオメカニクスでは、踵だけを見るのでは十分ではありません。

重要なのが、前足部と後足部の関係です。

前足部には内反・外反などの特徴があり、その状態によって、体重をかけたときに足がどのように代償するかが変わります。

見た目では同じように足が内側へ倒れている人でも、なぜその動きが起きているのかは同じとは限りません。

そのため、単に「アーチが低いから持ち上げる」という考え方だけではなく、足全体の構造と動きを確認する必要があります。

画像②:前足部・後足部または回内を説明する画像

【画像②:前足部・後足部または回内を説明する画像】

【内部リンク予定:過回内とは】
【内部リンク予定:前足部内反・外反とは】


足は身体全体とつながっている

歩行中、足は地面と身体をつなぐ最初の接点になります。

足部で起こる動きは足だけで完結するものではなく、下腿や膝などの動きとも関係します。

反対に、身体の使い方が足の動きに影響することもあります。

そのため足に痛みがあるからといって、痛い場所だけを見れば原因が分かるとは限りません。

足部バイオメカニクスでは、

「どこが痛いか」だけではなく、「なぜそこへ負担が集中しているのか」

という視点から足を考えます。


静止した足だけでは分からないことがあります

足を評価するとき、立った状態を見ることは重要です。

しかし、それだけでは十分ではありません。

立っているときには問題が目立たなくても、歩き始めると大きな回内が起こる場合があります。

逆に、静止した状態だけを見ると扁平に見える足でも、歩行中には比較的安定して機能していることがあります。

そのため、足の評価では複数の視点を組み合わせます。

静的評価
立位や無荷重で足の骨格や関節の状態を見る。

動的評価
歩行中の回内・回外、踵や前足部の動きを見る。

機能評価
足趾の働きなど、実際に足がどのように機能しているかを見る。

一つの検査だけで判断するのではなく、これらを組み合わせて足の状態を考えることが重要です。

足底腱膜炎と過回内の関係、柔らかいインソールと硬いファンクショナルインソールの違いを説明した図。ファンクショナルインソールの表面と裏面も掲載。


インソールを作る前に足を評価する理由

足裏の形を取れば、その人に合ったインソールが作れる――とは限りません。

足裏の形は、その瞬間の足の状態を表しているにすぎないからです。

大切なのは、

なぜその形になっているのか。

そして、

歩いたときに、その足がどのように動くのか。

を考えることです。

ファンクショナルオーソティックスでは、単に足裏の凹凸に合わせるのではなく、足の骨格・関節・前足部と後足部の関係などを評価し、歩行時の足の機能を考えます。

そのためeeashi.comでは、インソールそのものを説明する前に、まず足部バイオメカニクスを理解することを大切にしています。

【内部リンク予定:ファンクショナルオーソティックスとは】


さらに詳しく足の動きを知る

足部バイオメカニクスを理解するために、次のテーマを順番に解説していきます。

回内・回外とは
歩行中に足が柔軟性と安定性を切り替える仕組み。

過回内とは
正常な回内と、問題になり得る回内の違い。

前足部内反・外反とは
踵だけでは分からない、前足部と後足部の関係。

歩行周期と足の機能
足が地面に接地してから離れるまでに何が起こっているのか。

これらを理解すると、「なぜ足の形だけでインソールを選ぶのでは不十分なのか」が見えてきます。

【今後4ページ完成後、それぞれ内部リンクを設定】